バルセロナ@2010

2010年の暮れ、仕事でバルセロナに行ってきました。

バルセロナは、ローマ時代の遺跡から中世の旧市街、そして現代的な新市街という3つの街並みが残されてます。
遺跡の中の古く圧迫感のある狭い通りから、中世の商業施設等を通り、近代的なビルが立ち並ぶ郊外まで、歩いていくことが可能です。
ただ、中世の施設は説明されないと見落とすかも。
コロンブス像とかは道路の真ん中にそびえているので見落としようは無いのだけれど、「昔の~の施設」のようなものはともするとクラシックなレストランや倉庫と区別がつかなかったです。
今回は、観光バスの音声案内や、別な日に案内してくれたバルセロナの人が「ここは昔はユダヤ人街だったんだよ」とか「ここは航海の施設だった」とか説明してくれました。

また、建築家ガウディが中心に活躍し「サグラダ・ファミリア」をはじめとする多数の作品が残されています。
市内に分散しているので、ガウディの作品に絞っても一日では廻りきれませんでした。
(案内してくれた人が、ガウディの作品を大変誇りに思っているようで、「これは見なくちゃいけないよ」と、わざわざ自動車で廻ってくれました)

サグラダ・ファミリアでは建物以外にもガウディの残した資料がまとめられています。(お墓も中にあります)
これを見ると、ガウディの作品には自然を詳細に観察して数学的に考察していたことが良く分かります。
彼の設計は単なる「天才芸術家の直感」ではなく、彼の自然観・哲学を表現したものであり、自然に対する畏敬が「神の創造した世界」という信仰へと結びついたのかもしれません。ガウディの作品がどこか生物的な雰囲気を持っていることも、生物の仕組みこそ神の最高傑作であるという信念のもとで、それに近づくことが「あるべき姿」という考えだったのかもしれません。

それにしても、サグラダ・ファミリアの建設はあまりにも長いことかかった上に資金難で、さらには地下鉄が近くを通ったこともあり、一部に歪みが出ているそうで、実際に壁に亀裂が走ってるのも確認しました。
観光中、クリスマスシーズンだというのにショッピングモールの近くの路上で何人かの物乞いをみたり、案内してくれた人が「若い人の失業率が高くて…」とこぼしていたように、スペインの経済はかなり悪いようです。
日本も他人事では無いですが、経済を回復させて人々が誇りを持って生活し、自分たちの文化を喜んで維持・発展させることが出来る日が早く来るように祈ります。

 

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